お嬢様の秘密

アイツ一体何を企んでいるんだよ。


「梶原が言った通りでしょ？事件のにおいが強くなってる。」


「お前は刑事かよ（笑）」


でも、浅井のおかげでなんか気分が晴れたような気がする。


ユリはいい人たちに囲まれてきたんだな。


「ありがとな。」


「どうしたのよ。私はユリのために。....あ、聞いた？莉依紗様から。」


「莉依紗様？誰だよそれ。」


「あ、あの時にはいなかったのか！豪華な会議だったよ....。っていうのはどうでもよくて。

あなたになら本名を教えてもいいって言ってくださったのよ。」


学園長.....莉依紗様？


その名前どこかで聞いたような....。


「で、その学園長様から何聞いたんだ？」


「あのね。少し前に分かったことなんだけど....。




ユリは死んでないって！




....信じて？これだけは....。」


はぁ....？


俺は絶句してしまった。





「マジで...。」


「マジで。あの子の生命力はすごいね！」


思いついたことがある。


「なぁ。俺、今日さぼるからって言っておいて。」


「学園長室に行くの？それはやめて。危険すぎる。」


「何で分かったんだ？学園長室に行くって....。」


「だーかーら。女の勘！」


「ふーん...。」


こいつの言うことは聞く方がいいな。


だけどこっそり学園長室に行けばバレないな。