お嬢様の秘密
「え.....っと.....。一緒一緒!!!上クラスのA組だよ!!!」


「ホント!?やったね!!」


2人で抱き合って掲示板の前ではしゃいだ。


クラス分けも成績で決まる。


じゃあ....期末テストが良かったんだ....!!


「じゃあ....。体育館行こっか。」


「そうだね。でも、ちょっと待って。葵の見てくる....ってもう結果はわかってるよね.....。」


「あれ?ユリ見てなかったの?Aだったよ。」


「ホントに!?...だけどアイツあまり教室いかないよね....。」


「もしかして....…いじけてる?」


「は....?違うから!!」


え.....っと。


裃学園にもちゃんと体育館というものは存在します。


体育の授業はそこでは行われないけど....。







「えー.....皆さん。進級おめでとうございます。」


初めて見た………校長のお決まりの挨拶。


校長っていたのね………。


「お知らせをいたしますが、今年から優等生制度はなくなります。....これは、マリア様が決定されたことですので。」


そう言って舞台を去った。


マリア様……..?


「そういえば真理亜って文字にするならカタカナ表記だったわね……。」


真理亜ってどんな位置づけをされているのか分からない....。


思わず隣にいた夏菜と目を見合わせてしまった。






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