お嬢様の秘密
「じゃあ私は帰るわね。玲央のバッチは私が後で直接渡しておくわ。」


今は8時ごろ.....。


結構喋っていたな。


「ぜひまた来てください!」


「今度は国松さんもぜひ。」


「ありがとう。ユリさん、夏菜さん。ここは学園のどこよりも落ち着く場所だったわ。」


「ホントに!良かった。ねえ?夏菜。」


「うん。今度は私の部屋にも来てくださいね。」


シルバー様は帰っていった。


それから、2人で話していた。





「そう言えば。なんでシルバーっていうの?何か知ってる?」


「それはですね....。この学園にはいろいろなものに伝統的な呼び名がいくつかあるそうなんです。

もしかしたらもうほとんど使われないかもしれないですが。」


「呼び名....。」


「ちなみに学園長は近年女性が多いのですよ。」




「説明が長くなりそうですが夏菜様。もう9時ですが大丈夫ですか?梶原?」


「そろそろお帰りになってはどうですか?お嬢様?」


「そうね....。じゃあ私は帰るね。バイバイ~!あっそうだ!私の部屋は5階の真ん中らへんかな?内装は変わらないけどね。」


そうして夏菜は帰った。





「お嬢様。お風呂の準備が整いましたが、いかがなさいますか?」


「もしかして....。夏菜を追い出すためにあんなこと言ったの?」


「申し訳ございません。」


私の執事は頭を下げた。


でも追い払わなくても………
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