お嬢様の秘密
だけどね....。


仕事が、


・クラスの出し物を決める


・予算案を学園長に提出


・全クラスのつどいで話しあう


とりあえずめんどくさい!


特に何事も執事に任せっぱなしのお嬢様や御曹司たちにとってはかなりめんどくさいと思う。


学園祭の委員の仕事は執事に任せてはいけないし、背いたら退学らしいし。


大半はクラスで押し合いになる。




「....どなたかいませんか?」


しばしの沈黙があった後....。


「しょうがないですね....。くじで決めます。」


うわ....。


そんな声があちこちから聞こえてきた。


私も同じ気分。


昔っからくじ運ないんだよね....。





10分後。


「では、結果を発表します。高澤君と秋本さんよろしくお願いします。」


予感的中。


しかも葵と!?


女子の血祭りにあいそう....。


「え~いいな!秋本さん変わってくださる?」


周りの人がみんな言い寄ってきた。


都合いいやつだな、男子が葵になったとたん....。


「いいですけど....。」


「秋本さん!勝手に変わってはだめよ。公正さが無くなるわ。」


すぐに先生の鋭い声が飛ぶ。


私の近くにいた女子なんて般若の形相で先生に睨んだし。


「すいません....。」


先が思いやられる....。
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