Rain 2
『なんもないですよ。体調もいいしお父さんの許可もでたから』



『でも…』



『千春さん。色々ありがとう。ほんまに…あたし千春さんに会えてよかった。いっぱい迷惑かけてすいませんでした』



『なにゆってんの。これで終わりみたいな言い方して』



『え?』



『これからも迷惑かけといで。なにかあったらいつでも連絡しておいでや。私に母親がわりはできひんかもしれんけどお姉ちゃん役ぐらいにはなれると思うから』




千春さんはそう言いながらあたしの頭を撫でてくれた。






ひとつだけあった…



この病院に来てひとつだけいいことが。





この人に出会えたこと…


千春さんに出会えたことや…
< 200 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop