Rain 2
『俺、知香と会えてよかった!一緒に過ごした時間ずっと忘れへんから!俺ほんまに幸せやった!知香…ありがとう!』





振り返らずに歩いていくあたしに向かって、聖夜は大きな声で叫んでいた。





もう終わりやねん…。



終わらせないとあかんねん…。






聖夜…?



あたしもきっと絶対忘れへん。




忘れられへんって言ったほうが当たりかもしれん。





あんたに会えてよかったのかは…あたしには分からん。





でも、あたしに会えてよかったって聖夜が思ってくれたならあたしはそれだけでいい…
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