Rain 2
『はいよー』

『おいどうしてん!?なんやあのメールは』

『何もないでー』

『はっ!?何じゃそら』



陸は声がひっくり返っていた。

きもーい!!



『遠藤今どこ?病院ちゃうん?』

『そやで』

『体は大丈夫か?聖夜から聞いたけど…流産した話』

『そっか…。じゃあ残念賞ちょうだいな』




あたしは陸とはいつもこんな感じのノリ。

でも陸はいつもと違ってマジメな声だった。




『無理すんなや何が残念賞やねん…。階段から転んだのは仕方ないけど…平気なわけないやろ?お前』

『え…あ、あぁ…』



あたしは少し声が震えてた。


陸…聖夜からそう聞いたんだ…。階段から転んだって聞いたんだ。
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