*永遠愛*
止まった車は真っ黒のセダン。
いかにも高級車です!!


って感じの車。



そして、助手席の窓が開いた。



「どーしたの?大丈夫?」


運転席から身を乗り出し、私に声をかけて来たのは20代後半くらいの若い男性。


『いえ、ちょっと転んだだけなんで大丈夫です。』


「でも靴履いてないし…足引き摺ってんじゃん!!家どこ?近所」


『○○町ですけど…』


「乗りなよ!!送ってくよ!!」

『いえ、結構です!!ホントに大丈夫なんで!!』


「どぉ見たって大丈夫じゃないじゃん!!怪しい者じゃないから!!通り道だし。乗って乗って!!」




この人…親切で言ってくれてるんだろうけど…

弱ってる女が名前も知らない男の車に乗るなんて…




危険過ぎる…



バタンッ!!


コツコツコツ…


「さぁ…」


えっ!?





いつまでも動こうとしない私にイラついたのか…

その人は車を降りて来て、私の腕を肩に回した。



私は慌てて振り返ると、彼の顔はすぐそこ!!

今にも唇と唇が当たるんじゃないか!?ってぐらい近くにあった。


「大丈夫?俺の肩に掴まって!!」


そう言って、私をしっかり支えながら気付けば私は車に乗せられていた。
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