ツタエタイ
「「………」」
嵐が去った。
「良かったな…親バカで♪」
「クスクスクスッ……うん」
「んじゃぁ、帰ろうか♪月のマンションに送るよ」
一緒に居れないの?
歩き出す葉月の袖口を咄嗟に掴んだ。
「?どうした?」
「葉月のマンションに帰りたい…ダメ?」
葉月の眉が下がった。
「俺が離せなくなるから…退院したての月が側にいるってだけで俺の理性が押さえられそうにないから。俺の我が儘…」
流石に今日は疲れた…
「明日行くよ。だからお互い我慢しよう♪」
手を繋ぎ来た道を帰った。
次の日の夜
「さぁさぁさぁイッパイ食べて♪葉月が結婚したい娘が居るなんて言うもんだから家からぶっ飛んで来ちゃったわ♪可愛らしいお嬢さんでコイツには勿体無いわぁ♪何か気に入らない事があったらすぐ言って♪これケータイのアドレスと番号。ナニちゃんだったかしら…あっ!!ユエちゃんだったわね♪名前も可愛らしい♪私の事はママって呼んでね♪遠慮なんて無しよ?ねぇパパ?如月も来たいって言ってたからもぅすぐ来るでしょ」