迷走ガール!!


「あの、その〜」

全部読み終わって二人を見た

「どうしたの?全部読んだよね?もしかして嫌だった?」


美那ちゃん…君そんなキャラだったかな?

「いっ…じゃなかった。これ契約書でもなんでもないよ」

そうだよね、これ別に断っても二人に無理矢理帰ってもらえればいいんだよね?

とか思ってた側で

「あっすみませんそちらブック・オンさんですか?リサイクルしたいんですけど、今日大丈夫ですか?」


「ちょちょちょちょ待って!!あいか何してんの?」


あいかはきょとんとしている。
きょとんとしたいのは私だからねっ

「どっちみちリサイクルするなら早く呼んでおこうと思って。」


拒否権なしってか…

「どうする?契約書にサインする?」

どうしよう…どうしよう…でも私のバイブルである猫夜叉が売られるのは嫌だな。

ていうか、こんなんで人生左右されていいのか?私


「はい、今すぐ321で決めてね。」


「さーん」


美那が勝手にカウントダウン始めてるけど上手い具合に誘導されてます?

「にー」


でも、私のバイブルが懸かってる!普通になるのってこんなに恐怖なのか

「はい、あと一秒だよ」

美那が鬼畜だよ、ちくしょう


「いー「あー!はいはいやりますっ!だから私から猫夜叉奪わないでっ」よし。」


あーいっちゃったよ…

「「やった作戦成功だね」」

作戦?なにそれ?

「実は電話なんてしてないんだ。」
はぁ?つまり、私が焦って返事したのも全部作戦だったということ。

騙されたぁ!

もういいやっ
「わかった!私女の子らしくなる!約束する!徹底的にやってください!」


もうどうにでもなれ、どっちみちマンガはリサイクルされる運命なんだ…今までありがとうな。


私はこれからどうなるの?教えてください。

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