君が好き
初デートと妬み

教室の外まで聞こえる賑やかな声



私は扉の前に立ち、深呼吸をした



今日こそ絶対言うんだ!



私は息を飲んで、ゆっくり教室の扉を開ける



「ひ、日向くん!」



彼の名前を呼び、近づく…


「ん〜、何、光〜?」



のんびりと答えながら私に振り向く彼、斎藤日向くん


爽やかで優しく、みんなからの信頼が高い人



私はこの人に入学式の日、一目惚れしてしまったのだ…



「え〜と、その〜…」



緊張して言葉がうまく出てこない



好きな人を誘うのってこんなにムズいことだったんだ…



と、しみじみ思う



けどそんなことを思っている場合ではない!



勇気を出してちゃんと言わないと!



「えっと、あの、その〜、こ、今度の日曜日一緒に遊ばない!?」



やった…



言えた!



やっと言えた〜!



去年から頑張って誘おうとしてたけど、まだ勇気が足らず、諦めてきた



そして、気づいたらいつの間にか高校二年生になっていた



このまま卒業して、何もなく終わるのはいやだった






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