ノンシュガーに夢中





ガーン、ガーン、ガーン…と頭の中に延々と続くショック音。



エミちゃんあなたなんてことを……。


ってか何故にあなたは親友の私じゃなくて紺野の味方………?





(…。…あ。)


…嗚呼、そうかい。


そうだったね。



忘れてた。忘れてたよ。





「同じ読書家としてわかっちゃうもんだよねっ。あ、でも安心して?紺野くん読書家で趣味も合うしかっこいいけど、エミのタイプとはかけ離れてるから!」


「そりゃどうもご丁寧にありがとう……。」




エミちゃんも紺野に負けず劣らずの読書家さんでした…。



この子も相当な本好きだったね。うん、忘れてた。紺野だけが読書家さんじゃなかったね。



でも、やっぱり紺野とエミを比べたら…エミのが普通だと思うけど。





「紺野くんに今度小説借りたいなぁー。――あ、暁今度聞いといて?で、よかったら貸してほしいって!」



「…。」


「…。」


「……。いったっっ!!?」


「ね?暁ちゃん?」


「…!(こ、こえぇ…!)う、うんうんわかってるわかってる了解しました!」


「よろしくねー。」




脅しだ…!殴りやがった!わかってるけど紺野の次にひどいな!





< 11 / 57 >

この作品をシェア

pagetop