ノンシュガーに夢中
ガーン、ガーン、ガーン…と頭の中に延々と続くショック音。
エミちゃんあなたなんてことを……。
ってか何故にあなたは親友の私じゃなくて紺野の味方………?
(…。…あ。)
…嗚呼、そうかい。
そうだったね。
忘れてた。忘れてたよ。
「同じ読書家としてわかっちゃうもんだよねっ。あ、でも安心して?紺野くん読書家で趣味も合うしかっこいいけど、エミのタイプとはかけ離れてるから!」
「そりゃどうもご丁寧にありがとう……。」
エミちゃんも紺野に負けず劣らずの読書家さんでした…。
この子も相当な本好きだったね。うん、忘れてた。紺野だけが読書家さんじゃなかったね。
でも、やっぱり紺野とエミを比べたら…エミのが普通だと思うけど。
「紺野くんに今度小説借りたいなぁー。――あ、暁今度聞いといて?で、よかったら貸してほしいって!」
「…。」
「…。」
「……。いったっっ!!?」
「ね?暁ちゃん?」
「…!(こ、こえぇ…!)う、うんうんわかってるわかってる了解しました!」
「よろしくねー。」
脅しだ…!殴りやがった!わかってるけど紺野の次にひどいな!