傍観少女の世界
「君が動かないと周りは気づかないよ。」

「八神は動いているのか?」

「私は周りが寄ってくる前に、寄せ付けないように行動を起こしているのだよ。」

彼は分からないだろう。

何故、私が人を寄せ付けないのか。

彼には知る必要がない事なんだから。

「私は焼却炉に用事があるから。」

「俺も、行く。」

行く必要もないのに彼は私の隣を歩いた。

まぁ、何かを吹っ切ったような顔をしていたので何も言わなかったが、私の発言で救われるなといつかは言ってやりたいと思った。

「てか、何で焼却炉?」

「クラスの女子が言ったからだよ。」

「何だそれ?」

「君が原因だったりするんだよ。」

「は?」

彼には理解出来ないだろう。

女子の嫉妬というものは……

だから、あえて彼には言わない。

私が他の女子にどう映っているのかを。
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