溺愛主義


「ほら、学校行こ?ずっとこのままじゃ遅刻しちゃうよ」


ちょいちょいと制服を引かれて、遅刻するわけにもいかないから渋々腕を解けば、綾芽はさっさと歩き出した。



「まったく、そういうことは彼女さんにしてあげてよね」

「オレの彼女は綾芽だけだって!つか綾芽以外お断り!」

「私は彼女じゃなくて幼馴染みでしょっ!」



愛を告白し続けて幾星霜。


今日もオレはフラれ続けている。


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