初恋物語
私は小さい頃から、引っ込み思案で大人しい女の子だった。

今でもその性格は変わらない。

父と母もそんな私が心配でしょうがないみたいだ。


今日は待ちに待った高校の入学式。


「忘れ物はない?」


『うん。大丈夫!』


「お母さんも後から行くからね。」

『うん!いってきます!』


私は地元の高校を受けて見事、合格。

同じ中学から行く人もたくさんいる。


高校までは歩いて行ける距離。15分もすれば着いてしまう。


今日は少し早く家を出たので、ゆっくり行く事にした。


いつも歩き慣れている川沿いの土手。

ここでの出会いが全てのはじまりだった…
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