Tricksters
会議室には、いつの間にか
俺と内藤部長だけが取り残されていた。
ってか、居眠りしていた俺が悪いんだけどな……
「真部くん、名前なんていうの?」
内藤部長は、俺にぴたりと体を密着させてきた。
そんなくっつくなよ!
「淳一です」
離れようとすると、女のくせにすげぇ力で俺の腕を掴んだ。
「逃げるんじゃねーよ。淳一」
はぁ?
聞き間違いか?
今、内藤部長からどどすこ級の低い声が聞こえてきたような……
「なんちゃって♪ 淳一くん
少しお姉さんとお話しましょ?」
男だ!
コイツ絶対男だ!