Tricksters
「あれ? ミエちゃん?」
おかしいな?
暇そうに座るミエちゃんの席が空だ。
どんなに暇でも、ミエちゃんはいつもそこに座っていたのに
社員証を取り出す。
アイツも素直じゃないな。
あんな演出までして、俺を縛り付けて睡眠薬まで飲ませて……それでも所長代理の役職を用意してくれてるなんてな。
ただ、何回も裏切られてるんだ。
期待はしてない。
期待なんかしてないし
あんな奴、信用なんてしてない。
それなのに、頬が緩んでる。
このドアを開けば、そこはTricksters。
表向きは、手品グッズとかなんかそういうのを扱う会社だ。
社員証をスキャンする。
ブーッ