執事の恋人~召しませ。お嬢様~
千明さんはシェフではなく女性オーナーとして、この店を切り盛りしていた。



厨房に立ったのは特別だったみたい。



革張りの椅子から立ち上がって、千明さんは斗希の前に立つ。



「背も高くなって…」


「・・・」


「少し曲がってる…」
千明さんは斗希の蝶ネクタイを整える。



「失礼します…」



ドアをノックして、同じ給仕服を着た長身の男性が入って来た。



「彼はこの店でいちばん古いカメリエーレの木佐奏弥(キサカナヤ)君。メールしたウチの息子の斗希」



「よろしくお願いします…」


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