【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「ホスト」


ふーんと相づちを打ちそうになるほど、爽やかな笑顔で言う陽介。


「ホ、ホスト!?」


一瞬把握できなくて、ワンテンポずれて驚いた。


驚きすぎて体を仰け反らせた私に、陽介が笑う。


ホストって…あのホストだよね?


夜関内を歩いていたら、何度かホストに声をかけられたことがあった。


ホスト…。


「まばたきしすぎ(笑)」


何度もまばたきをして見ていた私の視界を、陽介の手がふさいだ。


暗くなった視界の中で疑問が浮かぶ。


「直樹高校生なのに働けるの?」


バイトの情報誌のキャバクラ求人には、高校生不可と書いてあった記憶があるけど…。


視界が明るくなったと思ったら、陽介が人差し指を立てて口に当てていた。
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