【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
結局その日、その男とはエッチはしなかった。


「会うの最後かもしれないね」


そう言って、3万くれた。


どうせなら上乗せしろよ、と突っ込みたくなったけど、この人のおかげで先が見えたと思うと、お金を返しながら首を横に振っていた。


結局バッグに入ってたんだけどさ。


ラブホを出て、待っていたいずちゃんにさっきの話をすると、いずちゃんも私が感じたようなことをつぶやいていた。


「でも、もうこんなことしなくても大丈夫なんだよね」


泣きそうな顔で言ういずちゃん。


いずちゃんは、一生懸命強がって援交しているのを知ってた。


初めてすら売ったんだ。


私みたいに援交に抵抗がなかったわけじゃない。
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