透明な水
家に帰ると、光ちゃんの顔が赤かった。

「熱があるんじゃない?」

光ちゃんの額に手を置いてみると熱かった。

「早く寝なきゃ。」

私は、布団を敷いた。

「なんか飲みたい?」

「いや、そばにいてくれるだけで、いいよ。」

光ちゃんは、だるそうに言った。

「甘えん坊だなぁ。」

私は、光ちゃんの横に寝転がり、頬杖をついた。
何も出来ない自分が歯痒かった。
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