DISGUISE
ある日のこと、由紀はその日も夜遅くまで残業し、疲れた体を引き摺るようにして家路についた。

やがて自宅マンションに着き、玄関の扉を開けようとした時に、ふと一枚の紙切れが目に留まった。

手に取ってみると、それは宅配便の不在通知票であった。
隣の住人に、荷物を預けた旨が記されている。

既に遅い時間ではあったが、隣の部屋のキッチンの窓からは灯りが漏れていたので、思い切って訪ねてみる事にした。

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