センパイ

美羽side

部活が終わってケータイを開くと
リク君からメールが来ていた。

内容は{話したいことがあるから
何時なら電話できる?}

ということだった。

あたしは急いで{今なら電話大丈夫だけど。}

と送るとその1分後にリク君から電話が
来た。

「もしもし、美羽か?」

「あ、うん。なんか話すの久しぶりだね」

「あぁ。今日電話したのはこころの
ことなんだけどな。」

「こころがどうしたの?」

「なんか中2の時にこころが好きな男が
できたっていうのがあっただろ?」

「あったね。でもそれウソだよ?」

「ウソ!?」

「リク君気がついてなかったの?
あれはリク君が好きな女の子がデマを
流したんだよ。」

「そうだったのか・・・」

「リク君、これあたしから聞いたって
言わないでよ!?

こころは小さいころからリク君がずっと好きだったんだよ?
でもリク君、彼女いるんでしょ?

こころが傷ついているんだから幸せになんなきゃあたしも
許さないんだからね。」

あたしは電話を切った。
しおりが小村先生と話し終わったみたい
だからしおりと原田さんの家に向かって
歩き出した。


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