想い

イタミ

トントントントン……。
美咲は台所で夕飯の支度をする。
「和人食べてくれるかなぁ…」
最近の和人は帰りが遅い。同棲して半年。
少しずつ美咲と和人はすれ違い始めてた。
前まではあんなに喜んで食べてくれた手料理。
今では作っても食べて貰えない日がほとんどだ。
会話もほとんどしなくなっている。
和人が家を開けることも多くなっていた。
「どうしてかな…」
どうしてかなんてことは、美咲自身正直気づいてた。もう和人は自分を愛していないとゆうことを。
それでももう一度自分を見てもらおうと、得意の料理を前以上に頑張っていた。ブルルルル…バタン!
外から車のドアが閉まる音がした。
「和人帰ってきた!」
美咲は料理を急いでテーブルに並べる。
ガチャ
「ただいま」
「おかえり!あのね、今日は和人が食べたいっていってたサバの味噌煮作ったよ!」
美咲は満面の笑みで和人に料理を勧める。
「悪いけど、俺これから友達と飯食いに行く約束あるから…」
「そっ…か。じゃあ冷蔵庫入れとくから気が向いたらたべてね!」
泣きそうな顔精一杯笑顔に変える美咲。
そんな美咲にさらなる追い討ちの一言が和人の口からでた。
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