君のためにできること
君の言葉
「優さ、最近調子悪そうだよ?」


「そんなことないよ」


「だっていつもぼうってしてしてるじゃん」


「寝不足なんだ」


「ちゃんと、体調管理しないとだめだよ」


「わかっているよ」


なつきは腕を組む。


「優が死んだら、私も死ぬ!」


「死なないって、ただの寝不足だよ」


「ならいいんだけど、あんまり心配かけないでね」


俺は微笑んだ。


「それはこっちのせりふ!」


なつきは憂いを帯びた瞳で俺を、見ている。


心が痛くなった。
< 68 / 95 >

この作品をシェア

pagetop