くちばしにチェリー
私が返事したのを確認すると、Mは妖艶に微笑む。

「では、お仕事頑張ってくださいね」

手を振りながら、Mは去って行った。

はあ、もう……。

腰が砕けちゃったかと思った……。

私の心臓は、ドキドキのバクバク。

どんだけ血があっても足りないよ~。

「藤田さん、あの人誰?」

クソ課長め、まだいやがったか。

つーか、邪魔してきてんじゃねーよって話だし。

って言うか、それ以前に彼氏ヅラするなみたいな。
< 22 / 50 >

この作品をシェア

pagetop