くちばしにチェリー
「本当に、ご結婚なさっているのですか?」

私の問いに、Mは背中を向いたままうなずいた。

「今年で3年目です。

彼女がまだ大学生の時に結婚しました。

若林さんとはアタシたちの結婚を担当してて、その時からの友人です。

もちろん、彼女も知っています。

アタシが彼女に秘密なんて、ありえませんから」

本当に愛しているんだと思った。

そして、愛されているんだとも同時に思った。

2人が別れることも、誰かが間に入ることも、ありえないくらいに。
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