最低王子と小悪魔女
「だから、気が向いたらって――」


その時、始業のチャイムが、あたかも試合終了のゴングのごとく鳴り響く。無情にも、高らかに。





 ――かくして、あたしは決死のバスケ部見学に挑戦することになったのである。

 


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