自殺衝動×愛されたい

「私、こんな時間に

 ゲーセンくるの初めて…。」


店内はタバコの臭いが充満していた。


スロット代を占領する不良集団や、

プリクラ機に群がるギャルたち…


私のような子供はいない。

いるはずがない。


「ぬいぐるみ、好き?」

「え?」


「とってあげるよ。」

そういって手をひいて

UFOキャッチャーのある場所へと

連れてきてくれた。
< 23 / 51 >

この作品をシェア

pagetop