自殺衝動×愛されたい

「嬉しい?」


なんて応えればいいか

わからなかった。


言葉にするのが恥ずかしかった。


だから、行き場の無くなった手を

両腕を、彼の背中に巻き付けた。



「愛梨はやっぱり甘えん坊だな。」


そういって祐君も私の背中に

両腕を巻き付けてくれた。


ギューってした。

寒い冬の夜、人間のあたたかさを感じた。

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