手の平から

「えっでも……」

「明日学校だし、お父さんがそろそろ来るからいいわよ。相沢君、申し訳ないけどこの子を送ってやって。」

「お父さんが来たら帰るから。」




それでも渋る私にお母さんは


「たまに会えるお父さんと久々にゆっくり話したくてね。」


お母さんの嬉しそうな顔に私はこれ以上反論できなかった。
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