手の平から

「あぁ。賀山化粧落ちて顔ひどいよ。」



私は相沢の腕にパンチを食らわした。
相沢は楽しそうに笑った。

「違うから。」


いつもの笑顔。
でもドキッとしてしまった。





そういう相沢の腕……すごく冷たい………


私にコートかけてくれたから………?





私はまだ肩にかかってる相沢のコートの襟元を握った。
< 51 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop