【BL】保健室のベッドで



先生の甘い香りがおかしくなりそうなくらい頭に広がっていく。


「好きだよ、夢」


そう余裕たっぷりに耳元で囁いた先生。
僕は小さく頷くことしかできない。


硬いソファに押し倒されて、世界が反転する。


先生の裏には、真っ白な天井。

ふわっと先生の香りがまた鼻を擽った。


手馴れた手つきでするりとはずされたネクタイ。

第一ボタンから順々にはずされていく。


いつもはベッドなのに。

……今日は、ここで?


『体育、もうやりたくないーっ』

『あはは、見学すればよかったのに』


少しづつ騒がしくなっていく廊下。
時計を見れば、授業終わりの3分前。

もしかしたら、入ってくるかもしれない。

変なスリルがより身体を熱くさせる。



「先生…ベッド、行かないんですか?」

「ここじゃ、嫌?」





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