それでも君を愛してる
紗理奈の恋
何の前触れもない。

それはほんとに突然の告白だった。




帰りのホームルームが終わって
「おい健!お前ちょっと残れ。」

担任の藤から呼ばれた。



大吾は
「お前何かしたの〜?」
とニヤニヤしている。

紗理奈は
「いいなぁ…」
と呟いている。



全然よくねーし!!
担任に呼び出されるなんて絶対嫌なことしかない。




少しだるそうに…

いや、かなりだるそうに
「なんだよ〜藤」




教室にはもう何人かしか残っていなかった。



「まぁまぁ、そう急ぐな健」

このあと大悟達との約束がある。


できれば早く行きたい。


「俺何かした?」
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