幸せの滑走路
「それは.....ひっく....あの子達が.......あたしが川井くんと話すの嫌みたいだから....だからあたしなんか消えちゃった方がって....思って........ふぇ...」
「そっか。俺が話掛けたせいで。あの時そんな酷い事言われたんだ。気付かないでごめんね。辛かったよね。でも消えないで。絶対.....」
へたくそな私の説明を彼は分かってくれた。
そしてギュッと抱きしめてくれた。
彼に惹かれそうな気持ちを押し殺しながら私は涙を停めた。