新しい砂時計(続編)
どうしてなんだ


―――――今日もこうして放課後、活田のもとへ向かった。
このホテルブレンドがおいしいんだな………。


『どうだ、おいしいか?』


「活田はすごい人だ……。心が洗われるみたいで……」


俺は落ち着いていた。
だんだん、狂った俺がうすれていってるしるしなのかとも思える。
活田はすごいよ。


本当に。


「最近―――――」


気になることが、あった。
それは俺についてのことなんかではなく。


『亜実さんのことか。何かあったのか?』


「いいことじゃねーよ……」


そう言って軽く笑った俺の目は、きっと笑っていない。
狂っても、いなかった。


< 21 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop