激甘王子様

時間は過ぎ、お昼休み。

暖かい日差しが顔を覗かせる今日この頃。

「椎菜、お昼ごはん食べよーよ」


由里の声で我に帰る。

「え?あ、ごはんっ!!食べ…」


ブーブー)))


あたしの"食べよう"は携帯のバイブ音によって虚しくも遮られた。

携帯を開くとそこには

新着メール一件

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今から屋上にこい


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廉からのメールだった。


って、、今から屋上!?

そんな、せっかく由里と久しぶりにご飯食べようと思ったのに!!


でも断ったらまた昨日みたいな事に…。


わわ、そんなの絶対やだ!!

「由里、ごめんねっ!!えっと先生に呼ばれてるんだ…。せっかくだし逞と食べなよ。」


あたしは由里にウソをつくとお弁当の入った袋を持って急いで教室を飛び出した。


向かう先は廉のいる屋上。


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