【続編】長男のカゴ
売られたケンカは買うもんだ
【善】



今日から夏休みっ!!



荷物をカバンに詰め、向かうはチビ達の待つ我が家っ!!



「本当にいいの…?」

「だって家に帰りたくねぇんだろ?」

「でもあたしがお世話になったら食い扶持増えるし…」

「だから、何回も言っただろ。8人も9人もかわんねぇって。よ~し、出発~!!」



里帰りしないと言い出した怜を連れて帰る。



だって一緒にいてぇもん。



近野が運転する車に乗り、1時半。



家だぁぁぁ!!



「ただいまぁ!!」

「お帰り、善。怜ちゃんも」

「またお世話になります!!」

「へへっ…」

「なにか…?」

「怜ちゃんが善の彼女になったと思うと顔がニヤケちゃうの」



だぁ!?



嬉しそうだな、留宇…。



「お姉ちゃんだぁ!!」

「厘く~ん!!元気だった?」

「元気だよ。夏休みの宿題、いっぱい出た」

「小学生だもんね~…。大変だ」

「もう終わった」

「へっ!?」

「ドリル、簡単だったからすぐ終わった!!」



夏休み始まって1日なんですが…。



できる男だな、厘め…。



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