【続編】長男のカゴ
雷が言ってた通り、確かにメイドはいた。



でもS科の規則でメイドに手を出したらメイドは職を失い、俺は退学になる。



そんなのねぇよ~…。



普通科とも関われないし、S科にはヤバい女が2人しかいねぇし…。



ヤバいってのは、手を出したら確実に結婚させられるって意味のヤバいだ。



そんなのねぇ…そんなのあっていいわけねぇんだよ!!



「はい、あ~んです」

「あ~ん…」

「おいしいですか?」

「うん…」



チエタンは甘やかしてくれる。



頼めばメシくらい食わしてくれるし。



「善様、ご自分で召し上がりください…」

「うるせぇ…。これくらいの雰囲気必要だ…」

「余計モヤモヤするのでは…?」

「ならさぁ、どうすりゃいいの?」

「夏休みの帰宅時に好きなだけ遊んでください」

「先が長いっ!!俺は今のこと言ってんの!!」

「そうですね…。あっ、正式に婚約をした婚約者ならば寮に一緒に住むのは可能です」



んなもんいねぇよ…。



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