【続編】長男のカゴ
キミを泣かせたくない
【善】



目が覚めたらナルが寝てた。



一糸纏わぬ姿で。



何で…?



昨日の記憶が曖昧だ…。



パーティ出て、そこでナルに会って…。



家のことで悩んでるって言うナルと話すために部屋に入った。



その後は…?



どうして…こうなってんの?



「照れます…ね…」

「あっ、俺…」

「覚えてないんですか?」

「ごめん、全く」

「部屋にきた後、先輩に話し聞いてもらって…あたしが告ったら先輩が受け入れてくれたんじゃないですか…」



覚えてねぇ…。



全然記憶にねぇ…。



「ヤった…?」

「はい…」

「何で覚えてねぇの?」

「先輩、パーティで間違ってお酒飲んでたみたいですけど…」



マジかよ…。



えっ?



俺、ナル食ったの?



そりゃあ怜とケンカ中で長いことご無沙汰ではあったけど…。



浮気だよな…。



「頭痛い…」

「先輩、大好きです」



マジ…ありえねぇ…。



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