Alice in the crAzy world
the memory



「ねえ、アリス」



少女は振り向いた。

白い兎は、悲しげな顔で尋ねる。



「本当に行ってしまうの?」



少女は、微笑んで頷いた。

白い兎は俯く。




「大丈夫よ」

「どうして?」


「また会えるでしょう?」



少女の長い髪が揺れ、僅かな光が反射し輝いた。

白い兎は大きく頷く。




次の瞬間、暗く深い闇が少女を包んだ。








「……またね、アリス」






白い兎は、1人そう呟いた。











――ねえ、アリス。

忘れてないよ、あのときの言葉。




だからさ、そろそろ迎えに行こうかな。






< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop