ドライガール
私が初めて彼にあったのは夏の日差しが、輝きを留めている9月の中旬だった。

ほっそりとした、まるで女の子を思わせる肉体だった。

整った顔立ちで年は20代後半だろう。

「初めまして、ここに配属になった三神陶冶(みかみとうや)です」

にこやかに笑う澄んだ笑顔に私といえど、悪い印象は受けなかった。

私は軽く挨拶すると、デスクワークに戻った。
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