ラブ★シックネス
慰め方も、先輩との戦い方も、決して格好いいとは言えないけど。
そのカッコ悪い優しさに、あたしが助けられたのは確かなんだ。
『…ねぇ。』
「ん?」
アイツが顔を動かさずに、視線だけあたしに向ける。
その仕草はアイツの癖なのだと、最近知った。
『あたし、先輩がこんな人だって、わかってたんだよ。』
………あぁ。
かっこ悪いな、あたし。
「みぃちゃん…。」
アイツが驚いたように、顔もこちらに向けた。
今にも迫ってきそうなアイツの前に手を広げ、その動きを制御する。