ラブ★シックネス


やってしまった失敗に、焦るように髪を耳にかけるあたし。


だけど、ここで話を中断するわけにはいかず、あたしは言葉を紡いでいかなくちゃいけない。



『ほらー、なんてゆーか、アンタ説明上手いじゃん!』

「……。」

『あたし、英語の先生に単独指導してもらったのにできなかったんだよね!

だからさすが颯だなぁって。…えへへ。』



…ダメだ。

自分でも何を口走ってるか理解できない。


“えへへ”とかなんだし。こんなん言うキャラじゃないし。

照れたように髪をいじってるあたし、きっも!


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