ラブ★シックネス


ちゃんと、嬉しかったよ。

こんな風に颯が感情を見せたのはここ最近は珍しかったし、こんな風に言われて嬉しくないはずがない。



……ただ、

それよりもずっと、戸惑いの方が大きかったんだ。



今までの関係を崩したかった颯と、今の関係を保ちたいあたしが交わるわけが、ない。




『…あぁ、もう!』




―…あたしは、机で寝ていた体を、勢いよく起こした。



突然の大きな唸りみたいな声に、びっくりしてあたしを目で捉えるクラスメート。


あたしはただ、颯を睨みつける。



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