ラブ★シックネス



“なら、よかった。”



そう言ったアイツの横顔が、心の底から安心したように笑うから。

なんとも言えない、むず痒い気持ちになったんだ。



そんなあたしの心境を、アイツは知る由もない。



「…あ、みぃちゃん!」

『…なに?』

「明日、俺とデートしようか。」

『はっ?』

「もう決定事項だから。」



そう満足げに言い放ったアイツに、あたしは追いかけるように声をあげる。


それを無視するかのように、女の子に絡みにいくアイツ。


シカトですか。そういうことですか。



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