ラブ★シックネス
痛いぐらいのアイツの視線を、背中に感じながら。
あたしは慣れた手つきで、携帯のボタンを指先で操っていく。
受信メール、1件。
…送信者は、先輩から。
『先輩だ…。』
沈黙が怖くて、気づいたら口に出していた。
ピクリと一瞬だけ動く、アイツの肩。
だけどそれは本当に一瞬だけで、すぐに興味なさげにあたしの携帯から視線を逸らす。
「先輩、なんだって?」
『えっと…。』
つうか、それ。
あなたに報告しなきゃいけないんですか。