ラブ★シックネス
―…そもそも、あたしは幸せになれない気がする。
今、この瞬間に、カフェを選んで。
今日に限って、コーヒーが異常なくらいに飲みたくて。
『…えっ?』
カフェテリアに、足を踏み入れた瞬間。
―…なんで、先輩に会っちゃうんだろう。
「み、三波…!?」
先輩から発しられた第一声は、先輩にしては珍しく、動揺した声だった。
一瞬だけ目があったけど、罰が悪くてあたしから逸らした視線。
先輩も、それに続くようにあたしから視線をずらす。