ラブ★シックネス
そういうこと?
先輩が外せない用事って、あたし以外の女の人と遊ぶことだったわけ?
あぁ、もう。
先輩はそんな人だって、周りからは言われてたし、そんなのわかってたのに。
なんでこんなにも、実際に目の当たりにすると心が痛むんだろう。
『なにしてるんですか…。』
一言一言を絞り出すように、必死に言葉を紡いでいた。
そのあたしの声で我に返ったのか、今更ながら女の人と繋いだ手を離す先輩。
今更そんなことをしたって遅い。