社長の溺愛



躊躇していても仕方がないのだろうか…


それはそうだ

言うときには言うしかないし


言えないならそれで終わりだ


まぁ、俺の性格上からしてやらずになにかを諦めるなんてのは無理な話だ



後悔なんてのは…



絶対に



ありえない



だから――…………




「翼、俺もだよ」


「…………」


「大好きだ、恋人になろう」



決心したとなると人間不思議なもので

それまでは長いこと愚図っていたのに、あっさり、すっぽり出てくるもの


胸のどこかに引っ掛かっていたものが、今の一瞬で消え去る


達成感だろう

ポカンとしている彼女をよそに、勝手に納得して自己完結をしようとする自分が見え隠れする


だめだ、だめだ


勝手に終わらせんなよ俺!





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